穴庭 #001

穴庭

いつ頃からだろうか、標識などの支柱を切断したまま放置された穴、マンホールの取手、擁壁の排水口、・・・などに自生する植物が気になり始めた。よく見ると雑草の他に、苔で覆い尽くされていたり(苔庭)、石ころだけだったり(枯山水)、水が溜まったものだったり(池)、コンクリート打放しだったり(前衛的?)、桜の花びらや紅葉が入った季節を感じさせる風流なものまであったりする。それぞれに、庭園にある要素が見て取れて、お茶室の路地に設けられる塵穴の趣もあり、見かける度に奥深さを感じるように・・・。で、坪庭のもっと小さい庭に見立てて「穴庭」と勝手に名付けてスマホで記録するようになった。