恐竜病院

Architecture

二日市から3号線を横切り太宰府天満宮方面へ車を走らせると、程なくして右手の方にコンクリート造の変な建物が現れます。まず目に飛び込んでくるのは棟状の構造物。一見、電波棟の様なその3本足のタワーにはメタリックなルーバー状の装飾が施されていてよく目立ちます。それから自然と視線は下へ。最初っからコンクリート打放しの建物があることは分かっているものの、先にタワーの造形に魅せられて、建物のタワーに勝とも劣らない造形に気付くには若干のタイムラグが生じます。

太宰府の西鉄ストアの向かいにあるその建物は「富田耳鼻咽喉科医院」と云います。病院には似つかわしくない一風変わった建物ですが、建築的に見るとかなりの野心作です。

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階段室のひな壇状の屋根の造形が面白い。

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開口部を覆うコンクリート製のルーバー。菊竹清訓の大社庁の舎を彷彿とさせます。

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コンクリートルーバーとひな壇状の屋根。2種類のルーバー表現の対比が面白い。

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反対側へ廻るとよりルーバー表現が多様されています。植え込みの竹と妙に馴染んでいて、無国籍感を漂わせています。

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開口部には庇が付いていて、その他はルーバー。そのコンビネーションによってデザインの統一が図られています。

いずれにせよ、とても魅力的な建物であることには代わりはなく、この建築家の他の建物も見てみたいなと思いました。

そして、この建物。タワーと建物を覆うルーバーと経年変化によるコンクリートの表情が相まって、恐竜の骨格標本の様に見えてしまいます。そうそう、タワーが恐竜の長い首に見えるでしょ(笑)。なので僕は愛着を込めて「恐竜病院」と呼んでいます。

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富田耳鼻咽喉科医院

住所|福岡県太宰府市五条3丁目4-27
TEL|092-924-7701
外来受付|9:00-12:30(月〜土)/14:00-17:00(水・金)
休院日|日曜・祭日