芸術原論

Art

赤瀬川原平を知ったのは何時だったか、おそらく20代前半・・・はっきり記憶がない。いつの間にか自分の中に侵入して来て、モノの見方や捉え方には相当影響を受けてしまっている。

95年に名古屋市美術館で開催された「赤瀬川原平の冒険ー脳内リゾート開発大作戦ー」は決定的だったように思う。実際に観ることが出来なかったので、図録を取り寄せ何回も見返し、氏の60年代からの活動を知るにつけ、ますます深みに入ってしまった(笑)。

とりわけ「宇宙の缶詰」はショックだった。宇宙を包むという壮大なスケールで展開するはずの、もしかしたら生死に関わるような決死のイベントが、蟹缶のラベルを剥いで、缶の内側に貼って、ハンダでふさいで終了(笑)。時間にして数分、机の上で終了してしまうのだから・・・。

首都圏清掃整理促進運動」では、批判する対象を敢えて演じてみせることが、最大の批判となる事を学んだ。それから、千円札裁判、櫻画報、トマソン、ライカ同盟、縄文建築団・・・。

興味の向かう対象の多様さもさることながら、それを具現化するアウトプットもすさまじい。

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赤瀬川原平の活動は、対象となるモノを見つめ、本来の意味を捉え直す作業であったと云える。そして、そのエラのおじさんは、千葉市美術館を皮切りに国内3ヶ所を巡回する自身の回顧展の2日前に亡くなりました。結果的にこの展示会は本来の意味での回顧展となってしまった。


赤瀬川原平の芸術原論展

場所:大分市美術館
住所:大分市大字上野865
会期:2015年 1月7日(水) − 2月22日(日)
開館:AM10:00 – PM18:00