アフォーダンス

Art, Design, Life

私たちは普段、環境から意味や価値を提供(afford:アフォード)されながら生活している。そして、その環境から得られる意味や価値などの情報は、人それぞれが有する個性や経験などの属性によって捉え方が変ると云われている。同じモノをみんなで見ていても、それぞれのモノの見え方、感じ方、意味合いが変わってくるのはそのためだ。それから、私たちは生活する空間の中で分かりきった情報は無視して効率よく環境を捉えようとする。視覚から伝わる風景のパターンを読み取って空間を推測し、普段とは違う僅かな変化だけを手がかりに環境全体を把握して生活しているのだ。このような「人間 – 環境」の関係性のとらえ方を「アフォーダンス」と言い、生態心理学者の「ジェームス・ギブソン(1904-1979)」によって提唱された。

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アフォーダンス理論は、人と物との関係性考えるデザインの分野に大きな影響を与えてきた。なかなか難しい理論なのだが、俗な云い方をすると「他愛のないモノを違った視点で見ると全く新しいモノに見える」という思考法。それは、何気ない日常生活を楽しくするために役立つ。「アフォーダンス」とはそんな些細な幸せを発見する理論だと思った方が入りやすいかもしれない。そのような意味でこの学習マンガの体裁をとった解説書は面白い。

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そして、この本を知るきっかけになったのが「ÉKRITS / エクリ」というサイト。デザイン全般に対する論考が展開されている。各表題を見ると「なんか難しそうだな?」と感じてしまうが、内容は・・・やはり難解だ(笑)。怯まず中へ入って読み続けると、ジワジワと面白くなってくる。脳みそに「シワ」を増やす為に、たまにのぞいてみるのも良いかもしれない(笑)。

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学習まんが アフォーダンス

原作・監修:大林寛
まんが:コルシカ
発行:クノケイスケ